夜のドライブで聴きたいインドネシアポップス 10曲

雰囲気別インドネシアポップス
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夜のドライブで聴きたいインドネシアポップス 10曲。高速道路から見える都会の夜景を想像しながら選曲しました。

夜のドライブで是非、流してみてください。素敵な曲なので、インドネシアポップスに詳しくない同乗者の方も、きっと気に入ってくれると思いますよ。

この記事では、歌詞の一部訳や歌手について紹介します。タガログ語に翻訳されてフィリピンで有名な曲があったり、日本でMVが撮影された曲があったり。インドネシアポップスを深掘りしてみましょう。

Khayalan (The Groove)

タイトルの”Khayalan”は訳すと「幻想」という意味。

Bagaimana bisa kau hadir di mimpiku
どうして私の夢に現れるの
Padahal tak sedetik pun kurindu dirimu
君のことが全然恋しくないのに

The Groove

1997年ジャカルタで結成された7人組ジャズグループ。インドネシアのアーティストとしては珍しく、日本語のウィキペディアが存在する。

歌詞もメロディも幻想的で、大好きなインドネシアポップスの一つ。
この記事で歌詞を和訳しています^^

Terdiam (MALIQ & D’Essentials)

タイトルの”Terdiam”は訳すと「沈黙」という意味。

apakah kau rasakan getaranku pada dirimu
君は僕の鼓動を感じるかな
ku hanya duduk terdiam menunggu untuk tau namamu
僕はただ黙って座っているだけ 君の名前を知るために

MALIQ & D’Essentials

2002年に結成された6人組ジャズソウルバンド。2005年のJava Jazz Festival(インドネシア最大級の音楽フェス)に出演以降、人気を集める。

先ほど紹介したThe Grooveと系統が似ており、2016年にはコラボコンサートを行なっています。

また、以前の記事で紹介したプロデューサー”Laleilmanino”のうち2人は、このバンドのメンバー。

Gelora Asmara (Groove Bandit)

タイトルの”Gelora Asmara”は、訳すと「恋の波」という意味。

Datanglah nyatakan janji cinta
こっちへ来て 愛の約束を実現させて
Yang akan kau ucapkan itu yang terakhir
あなたが最後にいう言葉
Datanglah bawalah aku pergi
私を連れて行って
Bersama dengan semua gelora asmara
全ての情熱とともに

Groove Bandit

1994年に、兄Igorと妹Musiの兄妹で結成。代表作”Gelora Asmara”は、ダンスミュージックとしてジャカルタのダンスフロアを席巻。後に、兄Igorの息子Derbyが同曲をカバー。

Malam Biru (Sandhy Sondoro)

タイトルの”Malam Biru”は、訳すと「青い夜」という意味。

Oh kasihku Ini ini laguku Hanya untuk dirimu
ああ、愛しい人よ これは君だけに捧げる歌
Tanda cintaku Padamu oh sayang
君への愛の印

Sandhy Sondoro

シンガーソングライター。ラトビアのユールマラで開催された2009年国際ポップヤングシンガーニューウェーブコンテストで、自身の楽曲”Malam Biru”を歌い、優勝。

この曲は、以前「”Oh Kasih”という歌詞が特徴的な曲」特集で取り上げました。

Biru (Vina Panduwinata)

タイトルの”Biru”は訳すと「青」という意味。

Tiada pernah aku bahagia Se-bahagia kini oh kasih
私は幸せだったことがない こんなにも幸せだったことは
Sepertinya ku bermimpi Dan hampir tak percaya
夢を見ているよう ほとんど信じられない
Hadapi kenyataan ini
この現実と向き合うことを

Vina Panduwinata

80年代を代表する女性シンガーソングライター。雑誌ローリングストーンが選ぶインドネシアのベストソングで、彼女の楽曲”Burung Camar”が28位にランクイン。同年代の歌手Chrisyeのアルバム”Sendiri”では、Chrisyeとのデュエットで参加している。

こういうエコーのかかった音楽、浮遊感があって大好きです。

Malam Indah (Iwa K)

タイトルの”Malam Indah”は「美しい夜」という意味。

Malam ini indah penuh dengan warna
この夜は色彩に満ちて美しい
Yang selalu menghiasi sudut kota
街の隅々を飾る
Malam ini indah penuh dengan cahaya
この夜は光に満ちて美しい
Yang selalu menerangi sudut kota
街の隅々を照らす

Iwa K

90年代に人気を博したラッパー。インドネシアヒップホップ界のパイオニア。雑誌ローリングストーンが選ぶインドネシアのベストソングで、楽曲”Bebas”が36位にランクイン。

あーこの曲大好き!!!歌詞の中の「Sama teman atau sama ‘ee’ nya(友達と、それとも”ee”と)」って部分が特に楽しい。

Dunia Dibatas Senja (Fariz RM)

タイトルの”Dunia dibatas Senja”は、「夕暮れのはざまの世界」という意味。
Spotifyのプレイリストには、Fariz RMのバージョンを入れましたが、YouTube上になかったのでここではバンドChaseiroのバージョンを載せます。

Bersatulah kita Dalam
私たちは一つになろう
mencoba merubah dunia Yang ada disekitar dirimu
君を取り巻く世界を変えよう

Fariz RM

1977年に歌手としてのキャリアを開始。80年代の伝説的歌手Chrisyeのアルバムに、ドラマーとして参加したことがきっかけで、ChrisyeからFariz RMの芸名を与えられる。”ローリングストーンが選ぶインドネシアのベストソングでは、楽曲”Sakura”が9位、Barcelonaが23位、”Selangkah ke Seberang” が121位と3曲もランクイン。

Chaseiro

70~80年代を代表する7人組ジャズ、ポップグループ。インドネシア大学の学生らにより結成。グループ名は、メンバーの頭文字からつけたもの。ここに載せたボサノバ感のある曲調や、シティポップのような爽やかな曲調が特徴。

Vow (Coldiac)

Day by day You belong to me
日々あなたは私のもの
You’ve been lovely all the time
あなたはずっと素敵で
You got me right here thru my heart
あなたは私の心を通って私をここに連れてきた

Coldiac

2015年から活動する4人組インディーズバンド。シンセ・ポップやソフィスティ・ポップの影響を受けたサウンド。

Feel So Right (Projet AIR)

Hold me tight, come and Dance with me all night
私をしっかり抱いて一緒に踊り明かそう
And let our heart’s desire Feel so right

心が求めるままに Feel so right

Project Airとは

Afgan、 Isyana、Rendyという有名歌手3人のコラボ。3人の頭文字をとってAIRというプロジェクト名で2018年から活動。甘い歌声のAfgan、オペラの素質があるIsyana、落ち着いたギター弾きRendyとタイプの異なる意外な3人の調和と融合が楽しい。

この楽曲”Feel So Right”のMVは、日本で撮影されたもの。
こちらの「日本で撮影されたインドネシアポップスMV特集」記事でも、紹介しました。

Sesaat Kau Hadir (Utha Likumahuwa)

タイトルの”Sesaat Kau Hadir”は、「君がいる時」という意味。

Bersama bayanganmu kasih
あなたの影とともに
Seakan-akan kuterjaga dari mimpi-mimpi
夢や偽りの人生から守られているかのように 
Dari kehidupan yang semu dan melenakanku
私を癒してくれた
Membuat kuterlupa akan segala-galanya
君は僕に全てを忘れさせてくれた

Utha Likumahuwa

80年代のジャズシンガー。本楽曲”Sesaat Kau Hadir”は、1989年にマニラで開かれたASEANポップソングフェスティバルで優秀賞を獲得したことがきっかけで、タガログ語にも翻訳された。

タガログ語に訳されたバージョン

先述の通り、”Sesaat Kau Hadir”は、フィリピンでは”Gusto Kita”というタイトルで知られています。
1991年にはフィリピンの歌手Gino Padillaに、2007年にはRonnie Liangにカバーされたそうです。

インドネシア語とタガログ語って、発音似てますね。そのせいか、タガログ語バージョンもすごく自然に聞こえます。

“Kita”はインドネシア語では「私たち」という意味ですが、タガログ語では「あなた」という意味。東南アジアのこういう言語や音楽の繋がり、面白いですね。

以上、夜のドライブで聴きたいインドネシアポップスでした。
結果的に、80年代あたりの曲が多くなっちゃいましたね。
ではまた次回の記事で!

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