インドネシアポップスを牽引するプロデューサー集団!Laleilmaninoとは

作曲家紹介
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私がインドネシアポップスを好きな理由の一つ。
インドネシアのプロデューサー集団Laleilmaninoの作る曲が、ツボ。

彼らの作る曲は、新しさと懐かしさが共存していて、新しい曲が出るたびに
「相変わらずいい仕事してんな〜!!!」と思う。(勝手に上から目線、ナニサマ?)

Laleilmaninoとは

インドネシアで最も熱い、音楽プロデューサートリオ。
メンバーは各自のバンドでも活躍する傍ら、Laleilmaninoとしてプロデュース業を営む。

メンバー

バンドMaliq & D’EssentialsのギタリストArya Aditya Ramadhya(通称:Lale)
同じくMaliq & D’EssentialsのキーボードIlman Ibrahim(通称:Ilman)
RANのボーカルAnindyo Baskoro(通称:Nino)



全員の通称を繋げて、Laleilmanino。
このネーミングは、RAN方式(Ninoが所属するインドネシアのポップグループ。グループ名はメンバーRayi,Asta,Ninoの頭文字を繋げたもの)なので、Ninoが付けたのではと勝手に推測。

若手歌手にもドンドン曲を提供していて、インドネシア ポップス界の若手育成にも貢献している。

イチオシ曲1: Serenata Jiwa Lara

私の好きなインドネシアポップスの中で上位に入る曲。
80年代ポップスを匂わせるシンプルなメロディーだが、途中のアレンジの分岐が多様で、5分間たっぷり楽しませてくれる。

制作メンバーがとにかく豪華。企画はMerdiとAatの2人によるDJユニットDiskoria、歌手は大女優Dian Sastrowardoyo、プロデューサーはLalielmanino、PVのアートワークはWhite Shoes and The Couples Company(こちらも注目バンド!)のギタリストでありイラストレーターのSaleh Huseinが担当。Youtubeのクレジットにat Abbey road studioとあるが、あのビートルズのアビーロードスタジオで撮影したのだろうか。

DiskoriaとLalielmaninoの共作は、2019年にリリースされた”Balada Insan Muda”に次ぐ2曲目。
そして、DiskoriaとLalielmaninoの共作3作目の”CHRISYE”も、すごく素敵。この一曲について一記事書いたので、是非、読んでください!!

イチオシ曲2: Rayu

2018年のIndonesian Idolシーズン9で6位で敗退するも、上位者を押し退けて国民的に歌手に登りつめたMarion Jola。Lalielmaninoは、デビュー曲Janganからこれまで一貫してMarionのプロデュースを担当してきた。Marionは、Lalielmaninoによって見出され、育てられてきたと言っても過言ではない。

一方Lalielmaninoも、Marionのプロデュースをきっかけに、Indonesian Idol出身の若手歌手たちに曲をどしどし提供し始めた。Indonesian Idol後売れるかどうかは、オーディション内の順位ではなく、Lalielmaninoから才能を認められ、曲をもらえるかどうかにかかっているのでは、とすら思う。

イチオシ曲3: Siapkah Kau ‘Tuk Jatuh Cinta Lagi

Lale,Ilman,Ninoの3人がプロデュースした初期の楽曲。2015年、おそらく”Laleilmanino”という名前で活動する前の作品。

今ではHivi!の女性ボーカルも変わってしまったが、バンドHivi!を代表する人気曲。

イチオシ曲4: Rapsodi

これまでAKB48の楽曲のインドネシア語訳版を歌ってきたJKT48。
この楽曲が初めてインドネシアで制作されたオリジナル楽曲で、ようやくAKB楽曲の拘束からMerdeka(独立)!?できた。

純粋無垢なコンセプトで、センターShaniちゃんの笑顔に心溶かされそうになる。

サビ(59秒のとこ)で、“Kelingking kita berjanji, jari manis jadi saksi”(指切りで約束する、薬指が証拠)と、メンバー同士が指切りするのも最高に可愛い。

イチオシ曲5: Sampai Kapan

Laleilmaninoがプロデュースするのは歌手だけじゃない!
インドネシアのラジオパーソナリティReza Chandikaと舞台写真家のRendha RaisとLaleilmaninoの誰も予想していなかったユーモラスなコンビが歌手に挑戦!

”Sampai kapan hidupku harus begini?(いつまでこんな生活なの?)”と、2020年の自粛生活とも重ね合わせられる歌詞。寂しさのある歌詞なのに、PVの雑多なギャグ感で明るい気持ちになれる。

Laleilmaninoの魅力

改めて記事を書いて感じる、Laleilmaninoの活動の幅広さよ。
若手にも、女優にも、アイドルにも、それぞれの個性を生かす楽曲提供をして、彼ら自身も演奏や歌でちゃっかり参加する。

Laleilmaninoのプロデュースした曲はまだまだたくさんあって(100曲近く?)どれも名曲揃い。
今回紹介した曲以外では、Lalahutaの”Tunggu Apa Lagi”や、HindiaとRanのコラボ”Si Lemah”も、大好き。

Laleilmanino 好きにオススメの動画

Laleilmanino自身が演奏を行い、Laleilmaninoがプロデュースしてきた楽曲をメドレーで演奏する豪華するステージ。歌うのは、これまでプロデュースをされてきたLaleilmaninoガールズですが、自分の曲じゃなくて、違う人の曲を歌っている貴重なステージ!!楽しい!

Laleilmaninoの楽曲は、Laleさんがこのプレイリストにまとめてくれているので、是非聴いてみてください!

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