今回はインドネシアのアイドルグループ特集!!JKT48はもちろん、アイドルブームだった2010年代前半に活躍していたグループから、現在(2022年)活動中の旬なアイドルまで幅広くご紹介します。
また、こちらのプレイリストでは、今回記事では紹介しきれなかったグループも含めて曲を入れてますので、併せてお楽しみください🎵
2010年代初期にデビューした人気グループ
まずは、インドネシアのアイドルブーム全盛期、2010年代初期に活躍していたグループをご紹介します。
国民的アイドルCherrybelle
この洗練されてない感じ!!あーー最高!!
最近、NMIXXとかIVEとか、ビジュアルもボーカルも完成された韓国系アイドルに浸ってましたが、久しぶりにこういう絶妙なゆるさのアイドルを見ると、癒されますね。「The平成アイドル」って感じ(インドネシアに平成とかないけど)。ディスってるように聞こえるかもしれませんが、めっちゃ褒めてます。
ボーカル・ダンス・ビジュアルのレベルが高いグループはもちろんすごいですけど、「女性アイドルグループの愛おしさ」は、必ずしもそれらのレベルに比例しない!!ということを、久しぶりにCherrybelleの曲を聴いて実感しました。
このツッコミどころの多いMVを見てくださいよ!!1人の男性にイタズラをしまくる美女9人。ゆる〜いダンスから一変して、1分32秒に突然ハイクオリティな千手観音ポーズ。そして、ずっと画面下部に流れている、「この番号にSMSを送って」というメッセージは・・、何なのでしょうか?
2011年2月にデビューしたCherrybelle。400人もの応募者の中からオーディションで選ばれた9人により結成されました。同じ頃、アジアで大流行していた9人組グループといえば、そう少女時代。Cherrybelleは、きっと少女時代にインスパイアを受けたのでしょう。先程のMVの”Dilemma”はCherrybelleのデビュー曲ですが、曲後半の9人の美しいハーモニーは、少女時代のデビュー曲”Into the New World”を彷彿とさせます。
ただ、楽曲によってはJpopアイドルの要素もチラ見え。私の推し曲”Pura Pura Cinta”は、初めて聴く方でも、十数年前のJpopに通ずるところがあって、懐かしく感じることでしょう。
Cherrybelleは、2010年代前半、テレビ番組への出演、数々の音楽賞の受賞、31日間で33都市をまわるツアーの開催など、大活躍の国民的アイドルでした。
その後、幾度かのメンバーチェンジを経て2018年に活動休止。ただし、2021年8月から「Cherrybelle2.0」というプロジェクトのもとオーディションが開始しました。応募者1500人の中から、選ばれたメンバーは”WE CAN BE WINNER”というアイドルとしてデビューするそうです。どんな路線でデビューするのか、今後の動向がとっても楽しみです!
キャッチーな楽曲で心を掴むPrincess
お次の曲はPrincessの”Jangan Pergi”。この曲は、「盛り上がるアイドルソングの定番曲!!」要素が盛りだくさん。
ドラムの4つ打ち、オタクたちがコールを入れやすい余白、サビ前の「チャラララー⭐️」という盛り上がり、2番はラップで雰囲気を変え、最後は転調で盛り上げーー!!という王道アイドル曲。カラオケで絶対盛り上がる曲ですね!
Princessも、Cherrybelle同様2011年に結成。このデビュー曲”Jangan Pergi”以降は、韓国語の楽曲なども出していたようですがあまりパッとせず、2014年に解散。。
どうでもいい「インドネシアアイドルあるある」なんですけど、歯科矯正をしてる子が多い。
コーラスが聴き心地よいBlink
CherrybelleやPrincessと同じく、Blinkも2011年デビューのアイドル。2011年はインドネシアのアイドル戦国時代の始まりと言っても過言ではないでしょう。CherrybelleやPrincessのように「元気と愛嬌が売りです!!」というコンセプトのアイドルが多かった中、「高い歌唱力でハーモニーを聴かせるアイドル」として差別化を図っていたBlink。
Blinkの楽曲はシリーズドラマ「Putih Abu Abu」に使われ、さらにはメンバー全員がこのドラマに出演していたことで、一躍有名になりました。
私はBlinkを最近知ったのですが、知ってびっくり!今も活躍する実力派歌手Ify Alyssaがいるではありませんか!!Ify Alyssaをご存知ない方でも、一人ずば抜けて透き通った声の女の子がいることに気づくことでしょう。そう、それがIfy Alyssaです。Ify Alyssaの曲も本当に素敵なので、ついでに聴いてみてください。
いっぱいいるよ!2010年代前半デビュー組
「2011年頃のインドネシアは、アイドル戦国時代の始まり」と先ほども書きました。上記で紹介した3組のアイドル以外にも、この頃にデビューしたアイドルとしてSupergirlies、7iconsが有名です。
Cherrybelle、Supergirlies、Princess、7icons、そのほか男性グループ2組が地域の歌(Lagu Daerah)をメドレーで歌うという貴重なコラボレーションステージを見つけたので貼っておきます。有名アイドルが事務所の垣根を超えてコラボすることも素晴らしいですし、インドネシアの地域ごとの多様性を大切にする姿勢も、本当に素敵です。
また、2012年デビューのS.O.Sというグループは韓国でトレーニングを行うなど、Kpopの影響を大きく受けています。
この頃のインドネシアのアイドルは、KpopとJpopのアイドルに影響を受けたグループが圧倒的に多い一方で、2014年にはインドネシアらしさを全面に押し出した「ヒジャブを着たアイドル」NOURAも活躍していました。
10年以上根強く活動を続けるJKT48
これまで、CherrybelleやBlinkなど、2011年は続々と女性アイドルグループがデビューした年だったということをお伝えしました。アイドルブームが到来する中、JKT48も同年2011年に結成します。今でこそ東南アジアにはAKB48の姉妹グループがいくつか存在しますが、JKT48は東南アジア初の姉妹グループでした。タイのBKN48やフィリピンのMNL48の結成発表は2016年なので、JKT48はだいぶ他の姉妹グループに先駆けて、しかもアイドル文化が盛り上がっていた良いタイミングで結成したと思います。
JKT48といえばAKB48から移籍した仲川遥香さんはインドネシアでも超有名人!流暢なインドネシア語でコメディーショーにレギュラー出演したり、ツイッター影響力で世界女性7位にランクインするなど、インドネシアで一番有名な日本人と言っても過言ではないでしょう!
ここで一曲。JKT48のオリジナルソング”Rapsodi”をご紹介します。
JKT48の曲は、AKB48の楽曲のインドネシア語カバーばかりでしたが、“Rapsodi”は、初のインドネシアで作曲されたオリジナルソングです。これがすごくいい!!清楚感溢れる上品な曲で、選抜でセンターに選ばれたShaniちゃんの可愛さと言ったらもう!!ちなみにこの曲を作ったのは、インドネシアで有名なJazz・PopsグループMaliq & D’EssentialsとRANのメンバーからなるプロデューサートリオLaleilmaninoです。
そんなJKT48ですが、コロナ禍で活動が制限され存続の危機、そしてリストラのニュースまで!!
JKT48、頑張れ!
2020年前後にデビューした注目グループ
可能性無限大のStarBe
2019年にデビューした4人組アイドルStarBe。デビュー曲”Aku Lengkap Denganmu”は温かみのあるラブソング、セカンド・サードシングルの”Time to Fly”と”Bye Bye Drama”はガールクラッシュ路線、そしてここに貼った”Cheesecake”は明るくポップな曲調、と色んなコンセプトを試しています。
2021年にはAMI(インドネシアの音楽賞)の女性ダンス音楽部門にノミネートされるなど、近年デビューしたアイドルグループの中でも特に注目度が高いグループです。
StarBeに関しては、インドネシア音楽事情に詳しいBagusさんがこちらの記事で紹介してますので、併せて読んでみてください!StarBeのファンの通称はSkyBeとのことで、皆さんもSkyBeになってみては?
ガールクラッシュ路線のGlass
2021年にデビューしたGLASS。Black Pinkを意識したガールクラッシュ路線、最近のインドネシアですごく流行ってます。
GLASSのメンバーは、Z-POP Dreamというオーディションを経て選ばれたメンバー4人。その中には、元JKT48メンバーのTyaも。(現在はTriaronaというステージネーム)グループ名のGlassは“Girls Loud And Super Strong”(うるさくて超強い女子)の頭文字から。作詞・作曲も彼女たち自身で行っているみたいです!
その他、今後に期待の2020年前後デビュー組
「アイドル戦国時代の始まり」だった2011年から10年。2021年もアイドルデビューラッシュの年でした。
2021年デビューのDreamgirlはレトロ感があるディスコ調の楽曲、高い歌唱力で、個人的に応援しています。
同年2021年にデビューしたBlitzen、Zirus、ByoodeはBlack Pinkの影響が色濃くて、いかにインドネシアでBlack Pinkが人気かが伺えます。その中でもByoodeは、インドネシアの大衆音楽Dangdut要素を取り込んでいたり、ラマダンにまつわる楽曲があったりと、K-Popコンセプトの中にもインドネシアの文化を織り交ぜている点が面白いです。是非、色々なグループをチェックしてみてください。
最後に
以上、インドネシアの2010年頃から2020年頃にかけてのアイドル事情をご紹介しました。皆さんの推しアイドルが見つかれば幸いです。
癒しとワクワクを与えてくれるアイドル文化は本当に最高!!知名度やパフォーマンスのレベルに関わらず、どの国のアイドルも、存在しているだけで素晴らしい!!そんなアイドル愛を胸に抱きながら、今後もインドネシアのみならず色んな国・年代のアイドルを追っていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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