インドネシアの伝統楽器(口琴) ゲンゴンとカリンディンに挑戦!

その他まとめ
この記事は約3分で読めます。

インドネシアは、約300もの民族が暮らす多民族国家。
もちろん、各民族ごとの伝統音楽も多様。
インドネシアの伝統楽器と言えば、ガムランを思い浮かべる人が多いと思いますが、今日は目立たないけど宇宙人みたいな不思議な音を出す民族楽器(口琴の一種)、バリ島のゲンゴンスンダ地方のカリンディンを紹介します。

ゲンゴン(genggong)とは

ゲンゴンの基礎知識

こちらは、インドネシア、バリ島のゲンゴン(genggong)と言う名前の口琴。
竹や椰子の木で出来た棒に、切り込みを入れたすごくシンプルな形です。

世界の楽器を取り扱うオンライン楽器屋さんRAGAMで、770円(税込)で購入。

ゲンゴンの演奏方法

音の出し方は簡単。利き手とは逆の手で、切り込みのない方の端を持ち、利き手の人差し指や中指で、もう片方の端を弾くだけ。素朴なゴムのような音がビヨーンと鳴ります。

さらに、口の中の形(舌の位置や喉の開き具合)を変化させると、下の動画のように音程を変化させることができます。

ゲンゴンの神業パフォーマンス

ゲンゴンおじさんの凄い演奏。
音程の変化を細かく表現していて、ボヨヨヨーンとよく響いています。

お次はゲンゴンの大合奏。
先ほど紹介したものは指で彈くタイプのゲンゴンでしたが、ここで使用されているのは紐で弾くタイプのゲンゴンです。

スリンと呼ばれる笛や打楽器と共に、バリの儀式で演奏されるようです。
何人ものゲンゴン奏者が同時に奏でる壮大な音は、何匹ものカエルが鳴いているみたいで圧巻。
みんな違うリズムを奏でていますが、楽譜がどうなっているのか気になる。

カリンディン(Karingding)

カリンディンの基礎知識

先ほどのゲンゴンと似ていますが、こちらはジャワ西部スンダ地方の伝統楽器。
先端の炎のような凛々しい形がカッコイイ。

こちら、日本在住の心優しいインドネシア人の方からいただきました。

伝統としては、ヤシ木で作られたカリンディンは男性用、竹で作られたカリンディンは女性用だそう。
古くは、水田の害虫を撃退するために音を鳴らしていたようです。
また、演奏しない時、女性はこれで髪を留めてかんざしとして使うとか。

カリンディンのの演奏方法

基本的には先ほど紹介したゲンゴンと奏法は同じで、竹を弾かせれば音がなります。
ただ、プロは、竹を指で弾くのではなく、竹の端を手の平で垂直に叩くような演奏をします。(後ほどの「カリンディンの神業パフォーマンス」でプロの奏法の動画を紹介します。私はまだこの奏法は出来ないため、指で弾いています。)
持ち手に合わせた形状になっているので、手にフィットしやすい。
音は、先ほどのゲンゴンよりも低いですね。

こちらは、舌や喉の形を変えて、音程を変化させたバージョン。

カリンディンの神業パフォーマンス

おそらく正しい奏法の動画はこちら。弾くというより叩いてますよね。
なんでこんなに豊かな音が響くのか、不思議。

こちらは、スンダ音楽の合奏。とても神秘的な音で、絶対、安眠に良い。

以上、ゲンゴンとカリンディンを紹介しました。
珍しい楽器ですが、ネットでお手頃価格で販売しているので、ぜひこの不思議な音を体験してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ゲンゴン、カリンディンを用いているかは分かりませんが、インドネシアの伝統楽器をポップスに取り入れたインドネシアポップス界の祖、Chrisyeについての記事も是非。

コメント