池袋西口から徒歩1分。2021年6月にオープンした食府書苑。
4階に中華食材専門店 友谊商店&元祖中華フードコート友谊食谱、3階に中華カラオケ店の中華最強ビルの2階に、今回オープンした新•中華フードコート&中国語本屋 食府书苑があります。
2階に上がると、フードコートに軒を連ねるお店の名前がずらり。
西安、雲南、揚州、四川、東北、湖南という6地域の料理専門店と、台湾タピオカのお店の計7店舗があります。
そのうち、雲南料理の店は四谷三丁目の店舗に行ったことがあり、大好きなお店です。
店内、想像していたより広くなかったです。面積的には4階の友谊商店の半分以下。といっても40席ほどあるので、席に困ることはないでしょう。
各店舗で注文して、お会計は共通のレジで行なうシステムなので、支払いがスムーズに行えます。
ここまで、食レポを期待して読まれていた方はすみません。ここでは食べずに帰りました。
その日の私は、豊島区で一番ダサい格好と指さされてもおかしくない格好をしていた。人に会わない日用の、10年ぐらい着続けているTシャツのスカート。足元は女を捨てたサンダル。もちろんノーメイク。
20代後半の私が、ちびまる子ちゃんみたいな幼稚な格好をして(まるちゃんごめん)一人で食府書苑を訪れていた矢先。たまたま、前の会社の先輩に遭遇した。
その先輩には、本当にお世話になった、大好きな先輩だった。お世話になったにも関わらず、その先輩に直接挨拶できないまま、逃げるように会社を辞めてしまった。
挨拶をしたい気持ちと、ダサすぎる格好。中華フードコートに1人で来てるというマニアックさもなんだか恥ずかしかった。
結局、先輩に気づかれる前に、私はその場から逃げてしまった。3年前、会社を辞めた時と同じように。
月日が経っても、私の逃げ癖は何にも変わっていないんだ。そのことに失望した。でも、ビルの外に出て、違うビルのガラス越しに映る自分を見て、思った。うん、やっぱりダサい。
そのダサい格好が、逃げた自分を正当化する唯一の救いだった。
自分の狡さに嫌気がさしつつも、口は中華を求めていた。食府書苑から歩いて10秒のとこにある、永祥生煎館で小籠包を食べて帰った。美味しかった。
小籠包とスープで、口と胃袋は満たせたが、心の中の後味がなんともやりきれないまま池袋を去った。
池袋に行く時は、例え人に会う約束がなくても、人に遭遇して恥ずかしくない格好で行こう。そう心に決めた私だった。
コメント